アドラー心理学 嫌われる勇気 

アドラー心理学をわかりやすく描き、日本のみならず韓国や台湾でも大ベストセラーとなった『嫌われる勇気』。

すでに読まれた方も多いかと思います。

『嫌われる勇気』というタイトルからもそうですが、心に突き刺さる言葉を僕はたくさんいただきました。

今回はその中から4つを抜粋し、人生をより良く生きるために大切な考え方について紹介していきます。

多くの悩みを抱える人にはぜひ、読んでいただきたいなと思います。

アドラー心理学とは

アドラー心理学とは、オーストリア出身の精神科医で心理学者の、アルフレッド・アドラーが唱えた心理学です。

その基盤となる考え方は『全ての悩みは対人関係にある』というもので、『原因論』ではなく『目的論』の立場をとっていることではないでしょうか。

過去の出来事は現在の幸・不幸には全く関係なく、現在の目的に沿って過去を決めているというアドラーの考え方に、僕は衝撃を受けました。

子供の頃にいじめられたから引きこもりになったのではなく、引きこもりたいからいじめられたという過去を自分で作り出している、といったような感じです。

まあおそらく、この考え方には納得できない方も多いでしょう。

僕自身も最初はうまく飲み込むことができませんでしたから。

でも『嫌われる勇気』を読み進めていくうち、僕はいつしかアドラー心理学にハマっていき、本を読みながら『そうだよな』と頷く場面が多くなっていることに気が付きました。

僕が共感した4つを抜粋し、紹介していきます。

過去の出来事は自分で作っている

冒頭でも少し書きましたが、例えば過去にいじめられた経験があり、それが原因で今は自宅に引きこもっているとします。

この場合、もちろん本人は『人に会うのが怖いから引きこもっている』と考えますよね。

しかしアドラーはその考え方を否定し、『人に会いたくないからいじめられたという過去を作っている』と説きました。

つまり『引きこもる』という行為は、
人に会って傷つきたくないから取っている行動で、そのために『いじめられた』という過去を作っているということです。

現在の目的のために、過去を作ったということですね。

これは少し、残酷なことのように感じるかもしれません。

いじめられたという事実が嘘かのように、その人へ突きつけられているわけですからね。

でもこれは言い換えれば、過去はいくらでも変えられるということです。

いじめられたという事実は変えられないけれど、もしもそれをバネにして人生を好転していけたのなら、それは美しい過去に変わります。

逆にそれを原因にして引きこもり、いつまでもそれを抱えて苦しんでいたら辛い過去のままです。

過去は変えられないという言葉もありますが、僕はこれからの生き方によって過去すらも変えていけると思いますし、だからこそ今この瞬間から行動を変えていくべきだと考えます。

他人を否定するのは相手を恐れているため

上司にいつも怒られ、自分を否定されているばかりでは、とても心が苦しくなるはずです。

誰も怒られたくなんかないし、否定されるより肯定される方が嬉しいに決まっています。

でもそんな時はこういう風に考えることが大事だと、アドラーは言いました。

『自分の自慢話やダメ出しをしてくる人は劣等感の塊である』。

相手を否定することは相手を恐れている、つまりはそうでしか自分を認めてもらえないと思っているということです。

また同じようなこととして、『不幸自慢』をよくしてくる人もいます。

こういった人は、『あなたは恵まれているから私の気持ちはわからない』という言葉が口癖ですよね。

自分がいちばん不幸であり、あなたはとても幸せだという悲劇のヒロインのような語り口です。

これをアドラー心理学では、『自分は特別であるという優越感に浸っている』と考えます。

不幸を嘆いていれば誰かに心配してもらえますし、他人と自分は違うんだという優越感に浸ることができるのです。

そんな優越感という感情を得るために、不幸という劣等感を使い続けるということです。

こういう人たちはいつまでも優越感に浸るために、永遠に不幸であることを必要とする。

つまりはいつまでも幸せにはなれない、ということですね。

他人の期待を満たす必要はない

多くの人は、自分の期待よりも他人の期待を叶えようと必死に生きています。

会社でのノルマを達成すること、常識に従って生きるということ、誰もが歩むレールの上を辿ること。

いつしかこれらを自分の期待であると錯覚し、それを叶えようと努力を続けてしまいます。

しかし、他人の期待を満たすことは、自分の人生には関係ありません。

自分にとっての幸せと他人にとっての幸せは、絶対に違うのです。

アドラー心理学ではこれを『課題の分離』と表現していますが、あなたの課題はあなたが幸せになることであり、そこに他人の課題を持ち込む必要はないのです。

色々と注意やアドバイスをしてくる人がいても、それを決定するのはあなた自身であり、あなたの課題。

他人がどうこう決めることではなく、あなたの望む決断をすべきです。

自分の課題と他人の課題が分離できずにいると、自分の人生を見失うことになってしまう。

あなたの課題はあなたが幸せになることであり、他人のレールを歩むことではありません。

人生のメガネを付け替える

あなたの周りにも、こういう人はいないでしょうか?

会う度にいつも文句ばかりを言っていて、ネガティブワードばかりが口をつく人。

逆にこういう人もいると思います。

いつも笑顔でハツラツとしていて、その日にあった良い出来事を話してくれる人。

これらの人を分けるのは、いったい何なのでしょう?

前者は悪いことばかりが起き、後者は良いことばかりが起きているからでしょうか?

全くそんなことではなく、『世界を見るフィルターが違うから』ですね。

何か物事が起こった時、それをどう捉えるかはその人次第。

雨がツイてないと思う人もいれば、涼しくなって嬉しいと思う人もいます。

告白してフラれたことをトラウマにする人もいれば、見返してやろうともっと綺麗になる努力をする人だっています。

お腹が空くと食べ物ばかりが目につくのと同じで、世界を見るフィルターが変わればそれを幸せにも不幸にもできるのです。

『事実は一つ、解釈は無数』という言葉にもあるように、事実を変えるのではなく見方を変える。

その曇ったメガネを、一つの事実から常に幸せを見出すメガネに付け替えることにより、誰でも今この瞬間から幸せになることができるのです。

自分の人生は自分の決断によって

『嫌われる勇気』というと、何だか自分勝手に生きていたり、協調性なく生きることのように感じてしまう人もいるかもしれません。

でも結局は、自分のやりたいことをやるのが人生で一番大切なことです。

誰からも好かれようとして人によって態度を変えていたら、誰一人としてあなたを本当の意味で信用はしません。

逆に自分を貫いて行動していれば、それに共感してくれる人は必ずいます。

その尺度は他人ではなく、あなたの心が決めることです。

あなたが幸せになりたくないのなら不幸になることもできるし、幸せになりたいのなら今すぐ幸せになることだってできるのです。

過去も現在も、そして未来もあなたの決断によって決まるのですから、他人の課題ではなく自分の課題を叶えるために、この瞬間から考え方を変えていっていただきたいと思います。

『嫌われる勇気』は大ベストセラーだけあって、僕の中でも心に突き刺さる衝撃的な作品になりましたから、まだ読んでいない方が見えましたらぜひ読んでみてくださいね!